当たらずと雖も遠からず

読み方

あたらずといえどもとおからず

当たらずと雖も遠からずの意味・解説

当たらずと雖も遠からずとは、ぴたりと的中はしていないが、見当外れでもないこと。

由来などの解説

「雖も」は「~であっても」という意味。
射た矢が的に命中はしていなくとも、大きく外れているわけでもないということから。
『礼記(大学)』に「心誠に之を求むれば、中らずと雖も遠からず(君主が真心をもって実践するならば、完全にそれを成就できないまでも、ほぼ近い形には達成できる)」とある。
本来は真心の大切さを述べた句であったが、現在では「的中していないが、的中したのと大差なく、ほぼ当たっている」という意味で使われている。
「中らずと雖も遠からず」とも書く。

出典

『礼記』

例文

あなたの本心は、言葉とは正反対ではないですか。当たらずと雖も遠からずでしょう?

注意

「当たらずとも遠からず」や「当たらずも遠からず」は本来誤りだが、一般的になりつつある。

当たらずと雖も遠からずの類語・対義語

類義語

中らずまでも外れざりけり/正鵠を失わず

対義語

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キーワード

当たる雖も遠い

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