鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いんの解説
【読み方】
にわとりをさくにいずくんぞぎゅうとうをもちいん
【意味】
鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いんとは、小さなことを処理するために、大人物や大袈裟な方法を取る必要はない。また、物の使い道が正しくないことのたとえ。
【注釈・由来】
「牛刀」は、牛を解体するときに使われる包丁のこと。
「焉んぞ」は、「どうして」の意味。
小さな鶏を切るのに、どうして牛刀を用いる必要があろうかというところから。
孔子の弟子である子游は、孔子の教えである礼楽(礼儀と音楽)を忠実に守っていた。
子游が小さな町の長になった時、町に音楽が響くのを聞いた孔子は微笑み、国政の基本として教えた礼楽をこの小さな町に適用していたことに対して、「鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん」と冗談を言ったという話に由来する。
また、子游は小さな町の長におさまる器ではなく、一国の宰相となるほどの人物であったことからという説もある。
【出典】
『論語』
【例文】
鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いんで、わざわざ会長に解決してもらうほどの問題ではない。
【注意】
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鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いんの関連語
【類義語】
鶏を割くになんぞ牛刀を用いん/牛刀を以て鶏を割く/牛刀割鶏/牛を煮る鼎には鶏を煮るべからず、鶏を割く刀にて牛を解くべからず/鰻を割くに鯨の刀を用いる/大根を正宗で切る/大器小用/痩せ虱を鑓で剥ぐ
【対義語】
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【英語のことわざ】
・To employ a steam-hammer to crack a nut.(くるみを割るのに蒸気ハンマーを使う)
・He builds cages fit for oxen, to keep birds in.(小鳥を飼うのに牛が入るような籠を作る)