氏より育ちの解説
【読み方】
うじよりそだち
【意味】
氏より育ちとは、人間を形成するときに大事なのは、家柄よりも教育や環境であるということ。
【注釈・由来】
「氏」とは、家の格式のこと。
血筋よりも、境遇のほうが人間を作る上で大事だというたとえ。
『上方いろはかるた』の一つ。
【出典】
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【例文】
彼は貴族の出だと言うけれど、他人に対する無礼な言動を見ていると、人は氏より育ちなのだと痛感してしまうね。
【注意】
出自を評価して使う言葉であるから、たとえ褒める場合であっても、相手に対して使うのは失礼にあたる。
氏より育ちの関連語
【類義語】
氏より育て柄/人は氏より育ち/育ちは育ち/乞食に氏なし/生まれつきより育ちが第一/兎角育ちは恥しきもの
【対義語】
氏素性は恥ずかしきもの/氏素性は争われぬもの/上知と下愚とは移らず/姓は元を現わす
【英語のことわざ】
・It is breeding and not birth that makes a man.(人間を形成するのは育ちであって、氏ではない)
・Nurture is above nature.(天性より養育)