万事休すの解説
【読み方】
ばんじきゅうす
【意味】
万事休すとは、対策の講じようがなく、すべてが終わったと諦める。
【注釈・由来】
「万事」は、すべてのこと。
「休す」は、休む(憩う)の意味ではなく、すべておさまるという意味で、万事休すは、今さら何をしてもだめだ、もうおしまいだという意味。
「万事」と「休す」の間に助詞を入れて「休す」を活用させることもある。(例 「万事は休した」)
荊南を継いだ王子の保勛は甘やかされて育った。人が怒ってにらんでもにこっと笑う保勛に、荊南の人々が「万事休すだ」と言ったという故事に由来する。。(王が保勛を溺愛し、それを見た人々が「万事休すだ」と嘆いたという説もある)
その後、保勛が四代目当主になってから政治は乱れ、国は滅びた。
【出典】
『宋史』荊南高氏世家
【例文】
・昨日デートした子に送るはずのメールを誤って妻に送ってしまった。もはや万事休すだ。
・追加融資が受けられなければ万事休す。廃業するしかないだろう。
・もはや万事休すと思っていたら、先輩が手を差し伸べてくれた。
【注意】
「万事窮す」と書くのは誤り。
万事休すの関連語
【類義語】
万策尽きる/刀折れ矢尽きる/弓折れ矢尽きる/事ここに至る/匙を投げる
【対義語】
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【英語のことわざ】
・To be at (or come to) the end of one’s rope.(綱の端に来る)