備えあれば憂いなしの解説
【読み方】
そなえあればうれいなし
【意味】
備えあれば憂いなしとは、普段から準備をしておけば、いざというとき何も心配がないということ。
【注釈・由来】
「憂い」は「患(い)」とも書く。
「備え」の音に揃えて、「憂い」を「うれえ」と発音することもある。
殷の宰相傳説の言葉で、『書経』説命中には「これ事を事とする(するべきことをしておく)乃ち其れ備え有り、備えあれば患い無し」とある。
【出典】
『書経』説命中
【例文】
・備えあれば憂いなしと言うからね。防犯グッズを買いに行こう。
・災害が時には防災グッズが本当に役に立った。備えあれば憂いなしというものだよ。
・備えあれば憂いなし、備えなければ憂いありだと思って、準備しておかないといけないね。
【注意】
神仏にお供えする意味でないため、「供えあれば憂いなし」と書くのは誤り。
備えあれば憂いなしの関連語
【類義語】
事を事とすればすなわちそれ備えあり/用心に怪我なし/良いうちから養生/用心には網を張れ/用心は前にあり/予防は治療に勝る/遠慮なければ近憂あり/後悔先に立たず/転ばぬ先の杖/濡れぬ先の傘/跳ぶ前に見よ/念には念を入れよ/用心に飽きはない
【対義語】
渇して井を穿つ/泥棒を捕らえて縄を綯う/盗人を見て縄を綯う
【英語のことわざ】
・Providing is preventing.(供給することは防止することである)
・Keep something for a rainy day.(まさかのときに備えて貯蓄せよ)
・Lay by something for a rainy day.(雨の日のために何かを貯えておけ)