乾坤一擲の解説
【読み方】
けんこんいってき
【意味】
乾坤一擲とは、運を天に任せ、一世一代の大勝負に出ることのたとえ。
【注釈・由来】
乾坤一擲の「乾」は「天」、「坤」は「地」で、「乾坤」は「天地」の意味。
「一擲」はさいころを投げること。
天地をかけて一回さいころを投げるという意味から、自分の運命をかけて、のるかそるかの勝負に出ることをいう。
韓愈の詩「鴻溝を過ぐ」の「竜疲れ虎困じて川原に割ち、億万の蒼生、性命を存す。誰か君王に馬首を回らすを勧めて、真に一擲を成して乾坤を賭せん」に由来する。
【出典】
韓愈・詩「鴻溝を過ぐ」
【例文】
・この勝負が乾坤一擲で、吉と出るか凶と出るかはわからないが賭けてみよう。
・安定した暮らしを捨てて乾坤一擲の大勝負に出るつもりはない。
・事業をしていれば乾坤一擲のような選択をしなければいけない時もある。
【注意】
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乾坤一擲の関連語
【類義語】
一擲乾坤を賭す/賽は投げられた/ルビコン川を渡る/当たって砕けろ/一か八か/伸るか反るか/運否天賦/運は天にあり
【対義語】
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【英語のことわざ】
・All or nothing.(すべてか無か)
・The die is cast.(賽は既に投げられた)