恩を仇で返すの解説
【読み方】
おんをあだでかえす
【意味】
恩を仇で返すとは、恩を受けた人に対して、感謝するどころか害を加えるような仕打ちをすること。
【注釈・由来】
「仇」とは、ひどい仕打ちや恨みのこと。
恩を受けたなら感謝こそすべきなのに、それどころか相手にとって害になるような行為をすることをいう。
【出典】
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【例文】
・恩を仇で返すようなことばかり繰り返していると、いつか自分も痛い目に合うだろう。
・あれだけ親身になって相談にのり、経済的にも援助していたのに……。恩を仇で返すようなことをされた兄がかわいそうだ。
・本人が自覚していないことは承知しているが、結果的に恩を仇で返す形となったことは事実だ。
【注意】
「恩をかたきで返す」というのは誤り。
恩を仇で返すの関連語
【類義語】
恩を仇で報ずる/恩を仇/恩を仇でする/情けを仇で返す/情けを仇で報ずる/魚は水に棲んで水を濁し、鳥は木に棲んで木を枯らす/後足で砂をかける/陰に居て枝を折る/飼い犬に手を噛まれる/愛犬に手を噛まれる/庇を貸して母屋を取られる/軒を貸して母屋を取られる/片屋貸して母屋取られる/借家栄えて母屋倒れる/鉈を貸して山を伐られる/獅子身中の虫
【対義語】
仇を恩で報ずる/恨みに報ゆるに徳を以てす/恩を以て怨みに報ず
【英語のことわざ】
・The axe goes to the wood where it borrowed its helve.(斧は自分に柄を貸してくれた森へ行く)