和を以て貴しとなすの解説
【読み方】
わをもってとうとしとなす
【意味】
和を以て貴しとなすとは、何事をやるにも、みんなが仲良くやり、いさかいを起こさないのが良いということ。
【注釈・由来】
人々がお互いに仲良く、調和していくことが最も大事なことであるという教え。
聖徳太子が制定した十七条憲法の第一条に出てくる言葉。
『礼記』には「礼は之和を以て貴しと為す」とある。
「和」の精神とは、体裁だけ取り繕ったものではなく、自分にも人にも正直に、不満があればお互いにそれをぶつけ合い、理解し合うということが本質ではなかろうか。
【出典】
『礼記』
【例文】
・文化や風習が異なる者が集まる場では、特に和を以て貴しとなすの考えを持つことが大切です。
・戦争などしている場合ではない。世界中の人々が和を以て貴しとなすの精神を持たなければ、地球自体が滅びてしまう。
・あなたの言い分もわかるが、相手の言い分にも聞き耳を立ててみてはどうか。お互いに認め合う気持ちで、正しいところは正しい、間違いは間違いだと素直に認められるような議論をするべきだ。和を以て貴しとなすだよ。
【注意】
「和を以て尊しとなす」の表記は間違いではないが、原典に従うならば「尊し」は「貴し」である。
和を以て貴しとなすの関連語
【類義語】
四海兄弟
【対義語】
-
【英語のことわざ】
-
【分類】
・人間関係 > 友人・仲間・付き合い,団結・通じ合う