騎虎の勢い

騎虎の勢いの解説

【読み方】
きこのいきおい

【意味】
騎虎の勢いとは、勢いやはずみがついてしまったら、途中でやめられないことのたとえ。

【注釈・由来】
「騎虎」とは、トラの背中に乗ること。
トラに乗って走り出すと、途中で降りたらトラに食い殺されてしまうので、仕方なく最後まで走り続けなければならないことから。
『隋書・独孤皇后伝』に「大事すでに然り。騎獣の勢い、必ず下ることを得ず(大事の時だ。虎に乗って勢いよく走り出したら、もう下りることはできない、努力して下さい)」とある。

【出典】
『隋書』

【例文】
始まってしまった以上、騎虎の勢いだ。最後まで全力を尽くそう。

【注意】
調子良く勢いに乗るという意味で使うのは誤り。
誤用例 「当時の彼らにかなう者はおらず、まさに騎虎の勢いだった」

騎虎の勢いの関連語

【類義語】
虎に騎る者は勢い下るを得ず/乗りかかった船/乗りかかった馬/渡りかけた橋

【対義語】

【英語のことわざ】
・He that is out at sea, must either sail or sink.(海に出た以上は進むか沈むかだ)

【索引語】
騎虎勢い

【分類】
状態・程度 > 継続

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