血で血を洗うの解説
【読み方】
ちでちをあらう
【意味】
血で血を洗うとは、殺傷に対して、殺傷で応じること。また、肉親同士が流血の争いをすることのたとえ。
【注釈・由来】
血を洗うために血を用いれば、ますます汚れるということ。
もともとは、暴力に対して暴力、悪事に対して悪事で仇討ちするなど、残虐な手段で報復することにいった。
後に「血」を「血縁」という意味として、血縁者同士の争うことにもいうようになった。
『旧唐書・源休伝』に「可汗休に謂わしめて曰く、汝が国すでに突董等を殺す。吾また汝を殺さば、猶血を以て血を洗うがごとく、汗益甚だしきのみ(ウイグルの王は源休にこう伝えた、おまえの国ではすでに私のおじの突董を殺した。私がおまえを殺せば、また血をもって血を洗うかのようにますます汚れてしまう)」とある。
【出典】
『唐書』
【例文】
あの家族は父親が死んでから、血で血を洗うような醜い争いばかりするようになった。
【注意】
「血を洗う争い」というのは誤り。
血で血を洗うの関連語
【類義語】
血を血で洗う/血が血を洗う/血を以て血を洗う/骨肉の争い/骨肉相食む/兄弟牆に鬩ぐ/豆を煮るに豆殻を炊く
【対義語】
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【英語のことわざ】
・Blood will have blood.(血は血を求める)