危急存亡の秋の解説
【読み方】
ききゅうそんぼうのとき
【意味】
危急存亡の秋とは、生き残れるか滅びるかの大きな瀬戸際に立たされているとき。
【注釈・由来】
「危急」は、危険が差し迫っていること。
「存亡」は、存続するか消滅するかの意。
三国時代に魏との戦いに出生する諸葛亮が後主劉禅に奉った『出師の表』にある言葉、「今天下三分して、益州疲弊す。此れ誠に危急存亡の秋なり」に由来する。
ここでの「秋」は、穀物を収穫する一年で最も重要な時期であることから重大な時を表し、「とき」と読む。
「危急存亡の時」と書いても間違いではないが、原典に従い「危急存亡の秋」と書くのが望ましい。
【出典】
『諸葛亮』前出師表
【例文】
・今がまさに危急存亡の秋だ。ここで失敗すればもう後がないだろう。
・国家危急存亡の秋というのに、政府は何も手を打とうとしない。
・危急存亡の秋こそ、冷静沈着に決断しなければならない。
【注意】
「危急存亡のあき」というのは誤り。
危急存亡の秋の関連語
【類義語】
命の瀬戸際/命の瀬戸/命の際/生きる瀬死ぬる瀬
【対義語】
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【英語のことわざ】
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