蓼食う虫も好き好きの解説
【読み方】
たでくうむしもすきずき
【意味】
蓼食う虫も好き好きとは、人の好みはそれぞれで、ずいぶんと違いがあるということのたとえ。
【注釈・由来】
辛くて苦い蓼を好んで食べる虫がいるように、人の好みは多様性に富んでいるということ。
他人の悪趣味について言うことが多いが、人の好みは様々なのだから、自分の趣味から推し計って一概に言うことはできないだろう。
【出典】
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【例文】
・世の美女と名高い彼女が、あんないいかげんな男に一目ぼれをして、結婚までしたらしい。蓼食う虫も好き好きだね。
・蓼食う虫も好き好き、人の好みはそれぞれなんだから、他人がとやかく言うことではない。
・蓼食う虫も好き好きだから、ニッチな商品で売り上げを伸ばしている企業もあるんです。
【注意】
「蓼食う虫」を「田で食う虫」や「他で食う虫」と書くのは誤り。
蓼食う虫も好き好きの関連語
【類義語】
蓼食う虫は辛きを知らず/蓼の虫苦きを知らず/蓼虫辛を忘る/蓼虫苦きを知らず/蓼食う虫も好き不好き/蓼食う虫も己が好き/面面の楊貴妃/銘銘美人/十人十色/阿呆の鳥好き貧乏の木好き/夏頭巾に冬編み笠も好き好き/蓼の虫葵に移らず/破れ鍋に綴じ蓋/人の好き好き笑う者馬鹿/好きと向きは九十九種
【対義語】
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【英語のことわざ】
・There is no accounting for tastes.(人の好みは説明のしようがない)
・Every man has his delight.(めいめいお気に召すままに)
・Tastes differ.(人の趣味は異なる)