読み方
くちにみつありはらにけんあり
口に蜜あり腹に剣ありの意味・解説
口に蜜あり腹に剣ありとは、口ではやさしいことを言うが、内心は陰険であること。
由来などの解説
中国、唐の玄宗帝の時の宰相、李林甫の人柄について評した言葉から。
出典
『資冶通鑑』
例文
あの人は口に蜜あり腹に剣ありだから、よく知らない人には評判がいいが、親しくなった人達からは敬遠されている。
注意
「外見は優しくおとなしそうだが、意志はしっかりしている」といった「外柔内剛」と同様の意味で使うのは誤り。
英語のことわざ
He has honey in his mouth and the razer at his girde.(彼は口に蜜、腹帯にかみそりを持っている)
Bees that have honey in their mouths have stings in their tails.(蜜蜂は口に蜜を持っているが尻には針を持っている)
口に蜜あり腹に剣ありの類語・対義語
類義語
笑中に刀あり/真綿に針を包む/口に甘きは腹に害あり/口に接吻胸に匕首
対義語
口に針/口の剣刃