禍を転じて福と為すの解説
【読み方】
わざわいをてんじてふくとなす
【意味】
禍を転じて福と為すとは、自分の身にふりかかった災難や失敗を上手く利用して、逆に自分の有利になるよう工夫する。
【注釈・由来】
『戦国策』には「聖人の事を制するや、禍を転じて福と為し、敗に因りて功を為す」とあり、『史記』蘇秦列伝には「臣聞く、古の善く事を制する者は、禍を転じて福と為し、敗に因りて功を為す」とある。
失敗を元に成功を収めるという意味。
「災いを転じて福となす」とも書く。
【出典】
『戦国策』『史記』蘇秦列伝
【例文】
事件に巻き込まれたことで非常に嫌な思いをしたが、禍を転じて福と為すよう、今回学んだことを活かしていきたい。
【注意】
「禍を変じて福となす」とするのは誤り。
禍を転じて福と為すの関連語
【類義語】
禍を転じて幸いと為す/転禍為福/失敗は成功のもと/失敗は成功の母/失敗は成功を教える/しくじるは稽古のため/七転び八起き/七転八起/窮すれば通ず
【対義語】
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【英語のことわざ】
・Make the best of a bad bargain.(不利な取り引きで最善を尽くす)
・He that stumbles and falls not mends his pace.(つまづいても倒れない者は、歩調が速くなる)