木に縁りて魚を求むの解説
【読み方】
きによりてうおをもとむ
【意味】
木に縁りて魚を求むとは、的外れで、おろかな行為。誤った方法では目的を達成できないことのたとえ。
【注釈・由来】
魚は水中にすむ生き物で、木に登って魚を探しても得られないことから。
武力で天下統一を企んだ斉の宣王に、武力のみで天下を取るのは不可能だと指摘した、孟子の言葉に「土地僻き秦楚を朝せしめ、中国に莅んで四夷を撫せんと欲するなり。若き為す所を以て若き欲することろを求むるは、猶お木に縁りて魚を求むるがごときなり」とある。
【出典】
『孟子』梁恵王・上
【例文】
法学部に在籍しながら将来は医師を目指すだなんて、木に縁りて魚を求むというものだ。
【注意】
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木に縁りて魚を求むの関連語
【類義語】
山に上りて魚を求む/山に蛤求む/畑に蛤/天を指して魚を射る/水中に火を求む/夏日に氷を求む/氷を叩いて火を求む/雲に梯/百年河清を俟つ
【対義語】
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【英語のことわざ】
・Look not for musk in a dog’s kennel.(犬小屋の中に麝香を見つけようとするな)
・You ask an elm tree for pears.(楡の木に梨を求める)