推敲

解説

【読み方】
すいこう

【意味】
推敲とは、詩や文章の表現を何度も練り直すこと。

【注釈・由来】
唐の詩人、賈島が「鳥は宿る池中の樹、僧は敲く月下の門(鳥は池中の小島の樹の上に宿っている、一人の僧がやって来て月に照らされた門を叩いている)」という自作の詩において「敲く」にすべきか「推す」にすべきかを馬に乗りながら思い悩んでいると、韓愈の行列にぶつかり捕らえられてしまった。
賈島がわけを話すと、韓愈は「敲くにしたほうがよい」と助言し、二人は馬を並べて詩について語り合ったという故事に由来する。

【出典】
『唐詩紀事』

【例文】
・推敲に推敲を重ね、ようやく新しい小説が完成した。
・初稿と同じくらいの時間を推敲に費やす。
・何度も推敲を繰り返すことで、より深みのある詩に仕上がった。

【注意】
「推考」と書くのは誤り。

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