可愛さ余って憎さ百倍の解説
【読み方】
かわいさあまってにくさひゃくばい
【意味】
可愛さ余って憎さ百倍とは、かわいいという気持ちが強ければ強いほど、いったん憎しみの感情が沸けば、その憎しみは度もはなはだしいものだということ。
【注釈・由来】
日頃から可愛がっていた相手や、恋焦がれていた相手に裏切られたりして、ひとたび憎いと思うようになると、その憎しみは可愛さの何倍も強くなるという意味。
愛と憎しみは表裏一体であるということが伺える。
【出典】
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【例文】
・あれだけ目を細めて彼とののろけ話を披露していたのに、いったん裏切られたと思ったら鬼のような形相で彼をののしり始めたよ。可愛さ余って憎さ百倍というのは本当だね。
・可愛さ余って憎さ百倍というもので、期待を裏切られたファンがアンチになるのはよくあることだ。
・今回の事件は復讐と言うよりも、可愛さ余って憎さ百倍といったところだろう。
【注意】
可愛さよりも憎さが百倍強いという意味で使うのは誤り。
誤用例 「確かに彼女は美人だし、愛くるしい顔をしている。だが、性格を知ると可愛さ余って憎さ百倍だ」
可愛さ余って憎さ百倍の関連語
【類義語】
可愛さ余って憎さが十倍/可愛可愛は憎いの裏/愛は憎悪の始めなり/愛憎は紙一重/好いたほど厭いた
【対義語】
憎いが余って不憫/憎い憎いは可愛いの裏
【英語のことわざ】
・The greatest hate proceeds from the greatest love.(最大の憎しみは最大の愛から生じる)
【分類】
・人間関係 > 夫婦・男女,友人・仲間・付き合い
・感情・心理 > 憎む・嫌う