立て板に水

立て板に水の解説

【読み方】
たていたにみず

【意味】
立て板に水とは、弁舌が達者で、よどみなく流れるようにしゃべること。

【注釈・由来】
立てかけてある板に流した水は流れが速くなることから。
古くは、水の流れの速いことや、ものごとが滞りなく進むことの形容として用いられたが、現在では、すらすらとよどみなく話すたとえとして用いられる。
上方いろはかるた』の一つ。

【出典】

【例文】
・彼の弁論は、まさに立て板に水というやつで、次から次へとぺらぺらしゃべる。
・彼女は立て板に水を流すようにまくし立てたが、その口調に気を取られ、何を言っているのか理解できなかった。
・立て板に水の如く流暢なしゃべりができる人は、相当頭がいいんだろうと思う反面、どこか胡散臭さを感じてしまう。

【注意】
「縦板に水」や「建て板に水」と書くのは誤り。

立て板に水の関連語

【類義語】
懸河の弁/一瀉千里/舌が回る/竹に油を塗る/立て板へ詰まり小便/富楼那の弁舌/弁舌流るるが如し/弁舌滝の如し/口が利く/水を流すよう/天の川をかき流すよう/弁舌さわやか/銭独楽が裸足/ふくべの尻へ飴を塗ったよう

【対義語】
横板に雨垂れ

【英語のことわざ】
・Your tongue runs nineteen to the dozen.(十二語で済むことを十九語でまくし立てる)
・To speak nine words at once.(一度に九語しゃべる)

【索引語】
立て板

【分類】
言葉 > よどみない

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