門前の小僧習わぬ経を読むの解説
【読み方】
もんぜんのこぞうならわぬきょうをよむ
【意味】
門前の小僧習わぬ経を読むとは、日頃から見たり聞いたりしているものは、いつのまにか覚えてしまうものである。幼い頃の環境が人に与える影響の大きいことのたとえ。
【注釈・由来】
寺の門前に住んでいる子供や、いつも僧のそばにいる子供は、日頃から僧の読経を聞いているから、いつのまにか般若心経くらいは読めるようになることから。
人は自分の置かれている環境によって、無意識に影響を受けているという意味が込められている。
『江戸いろはかるた』の一つ。
【出典】
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【例文】
門前の小僧習わぬ経を読むで、小さい頃から英語がペラペラだよ
【注意】
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門前の小僧習わぬ経を読むの関連語
【類義語】
門前の小僧/寺の辺の童は習わぬ経を読む/智者の辺の童は習わぬ経を読む/鄭家の奴は詩をうたう/勧学院の雀は蒙求を囀る/学校の側の童子は教えずして礼を行なう
【対義語】
習わぬ経は読めぬ
【英語のことわざ】
・A saint’s maid quotes Latin.(聖人の家の使用人はラテン語を引用する)
・A good candleholder proves a good gamestar.(優れたろうそく持ちは立派な賭け事師になる) ※昔はろうそくの灯りで賭け事をしており、ろうそくを持つ仕事をしている者は仕事の傍らゲームのやり方を覚えた。