後は野となれ山となれ

後は野となれ山となれの解説

【読み方】
あとはのとなれやまとなれ

【意味】
後は野となれ山となれとは、目先のことさえ解決できれば、後はどうなってもかまわないというたとえ。

【注釈・由来】
後のことは、野になるならなれ、山になるならなれ、という意から、当面のことさえ片付いてしまえばどうなってもかまわないということ。
自分はするだけのことはしたのだから、後のことは知ったことではないという開き直りの気持ちを込めて使う。
勝手にしろとばかりに居直るとも言えるし、場合によっては潔く見えることもある。

【出典】

【例文】
任されていた仕事を急に放り出し、会社の人間関係もめちゃくちゃにしておいて、後は野となれ山となれとばかりに音信不通だ。社会人としての自覚があるのだろうか。

【注意】
最後まで責任を持ち続ける気持ちがあるまま使うのは誤り。
誤用例 「後は野となれ山となれの精神でもう一歩がんばろう」

特定のものさえ良ければ、後はどうでもいいという意で使うのは誤り。
誤用例 「うちのクラスさえ入賞すれば、後は野となれ山となれだ」

後は野となれ山となれの関連語

【類義語】
先は野となれ山となれ/末は野となれ山となれ/旅の恥は掻き捨て/旅の恥は弁慶状/後は兎も成れ山桜

【対義語】
立つ鳥跡を濁さず飛ぶ鳥跡を濁さず

【英語のことわざ】
・After us the deluge.(私たちの後に洪水が来るなら来い)

【索引語】
なる

【分類】
性格・気質 > 思い切りがいい

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