自家薬籠中の物

読み方

じかやくろうちゅうのもの

自家薬籠中の物の意味・解説

自家薬籠中の物とは、いつでも自分の思う通りに利用できる人や物。また、すっかり身についた知識や技術のたとえ。

由来などの解説

「自家」は、自分。
「薬籠」とは、薬箱のこと。
自分の薬箱に入れてある薬品のように、いつでも自分の思うままに使えるものということから。
現在では多く、自分のものとした知識や技術に対して使われる。
唐の元澹が首相の狄仁傑に「ご使用になっている薬の一つに、私を加えてお使いになって下さい」と言ったところ、狄仁傑は「君はすでに私の薬籠中のもので、欠かせない人だ」と言ったという故事に由来する。

出典

『唐書』

例文

自家薬籠中の物として、英語とドイツ語を自在に話す。

注意

「所有しているもの」の意味で使うのは誤り。
誤用例 「学生時代から収集している多くの書物は、自家薬籠中の物だ」

自家薬籠中の物の類語・対義語

類義語

薬籠中の物

対義語

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キーワード

自家薬籠

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