兄たり難く弟たり難しの解説
【読み方】
けいたりがたくていたりがたし
【意味】
兄たり難く弟たり難しとは、両者ともすぐれていて、優劣がつけられないこと。
【注釈・由来】
兄(優れている)とすることも、弟(劣っている)とすることも難しいという意味。
「たり」は格助詞「と」に「あり」が付いた「とあり」の転で、一致している・資格があるという意味。
後漢の陳寔(ちんしょく)が二人の孫から父親のどちらが優れているかを尋ねられ、年齢の多い少ないはあっても、徳功に関して優劣はつけられないと答えた故事に由来する。
【出典】
『世説新語』
【例文】
決勝に勝ち進んだ二人の実力は相当なもので、兄たり難く弟たり難しだ。
【注意】
「兄足り難く弟足り難し」と書いたり、両者とも「足りない」といった悪い意味で使うのは誤り。
兄たり難く弟たり難しの関連語
【類義語】
いずれ菖蒲か杜若/双璧/伯仲の間/伯仲/肩を並べる/春蘭秋菊倶に廃すべからず
【対義語】
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【英語のことわざ】
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