火に油を注ぐの解説
【読み方】
ひにあぶらをそそぐ
【意味】
火に油を注ぐとは、勢いの激しいものに、いっそう勢いを加えることのたとえ。
【注釈・由来】
勢いよく燃えている火に油を注ぐと、ますます火勢が強くなることから。
騒ぎをいっそう大きくしてしまうなど、その結果を望ましくないものとして使う。
【出典】
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【例文】
・ただでさえこじれている夫婦関係に君が口出しをしたら、火に油を注ぐ結果になるだけだよ。
・今ここで仲裁に入っても、火に油を注ぐようなものだから、二人が少し落ち着くのを待とう。
・謝罪会見を開いたが、誠意が見られない発言が多く、火に油を注ぐ形となった。
【注意】
よい結果や、盛り上がることに使うのは誤り。
誤用例 「一丸となって猛練習していた部員たちの火に油が注ぎ、すさまじい集中力を発揮した」
「油紙に火がついたよう」と混同して、ぺらぺらとよくしゃべるさまの意味で使うのは誤り。
誤用例 「調子に乗った彼女は、火に油を注ぐように、ますますぺらぺらとしゃべりまくった」
火に油を注ぐの関連語
【類義語】
燃える火に油を注ぐ/火上油を加う/油を注ぐ/油を掛ける/油を以て火を救う/薪に油を添える/燃える火に薪を添う/火事場へ煙硝/枯れ木に油/塩をつまんで火に入れる/氷に霜/吠える犬にけしかける/帆掛け船に櫓を押す/走り馬にも鞭/駆け馬に鞭/飛脚に三里の灸
【対義語】
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【英語のことわざ】
・add oil to the fire.(火に油をそそぐ)
・Bring oil to the fire.(火のある所へ油を持ってくる)
【分類】
・状態・程度 > 勢いがある・活気づく