贔屓の引き倒しの解説
【読み方】
ひいきのひきだおし
【意味】
贔屓の引き倒しとは、ひいきが度を越えて、かえってその人を不利にすること。
【注釈・由来】
贔屓をし過ぎると周囲の人の反感を買い、かえってその人の迷惑になることから。
「贔屓」の読みは本来「ひき」であったことから、「引き倒し」の「引き」と掛けられている。
中国で「贔屓」とは、龍から生まれ亀の姿に似た伝説上の生き物も指し、重いものを背負うことを好むとされていたため、石柱や石碑の土台の台座として使われるようになった。
亀の台座「贔屓」を引っぱると石柱が倒れることが「贔屓の引き倒し」の由来ともいわれるが、この句と亀の台座は関係ない。
「贔屓のひきたおし」ともいう。
【出典】
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【例文】
不真面目なのに要領よく立ち回る課長のミスを、社長が指摘しないから社員たちは不満だらけだ。贔屓の引き倒しというものだろう。
【注意】
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贔屓の引き倒しの関連語
【類義語】
贔屓の引き倒れ/贔屓のひっころばし/身を引けば皮痛し/甲張り強くして家押し倒す/弱き家に強き甲張り/寵愛昂じて尼になす
【対義語】
金玉も釣り方
【英語のことわざ】
・To do (a person) disservice by giving him too much of misdirected patronage.(あまりにひいきしすぎてかえって相手に害を与える)
・Kill with kindness.(親切で殺す)