可愛い子には旅をさせよの解説
【読み方】
かわいいこにはたびをさせよ
【意味】
可愛い子には旅をさせよとは、我が子が可愛いなら、親の元に置いて甘やかすことをせず、世の中の辛さや苦しみを経験させたほうがよいということ。
【注釈・由来】
自分の家を出て、なじみのない土地で暮らすことは苦労や困難も多いが、子は親元を離れ辛く苦しい体験をしてこそ成長するものだということ。
昔は現代のように交通機関が発達していなかったので、旅は辛く厳しいものであったことから。
【出典】
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【例文】
・高校は厳しいことで有名な寮のある学校に行かせるつもりでいる。可愛い子には旅をさせよだ。
・心配する気持ちもわかりますが、可愛い子には旅をさせよというように、辛いことも経験させておいたほうがいいですよ。
・可愛い子には旅をさせよと分かっていても、泣きつかれるとすぐに手を貸してしまうものです。
【注意】
旅費を全額負担するなど、甘やかした旅行をさせる意味で使うのは誤り。
誤用例 「可愛い子には旅をさせよと言いますから、海外の高級ホテルを予約してあげました」
可愛い子には旅をさせよの関連語
【類義語】
かわゆき子には旅をさせよ/いとしい子には旅をさせよ/いとおしき子には旅をさせよ/思う子に旅をさせよ/可愛い子には薄着をさせよ/いとしき子には杖で教えよ/可愛い子は頭をはれ/可愛い子には普請をさせよ/可愛い子には冷や板踏ませよ/可愛い子には棒くわせ/可愛い子は棒で育てよ/可愛い子には灸をすえ、憎い子には砂糖やれ/獅子の子落とし/捨て子は世に出る/親の甘茶が毒になる/親の甘いは子に毒薬
【対義語】
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【英語のことわざ】
・Spare the rod and spoil the child. (鞭を惜しむと子供はだめになる)