背に腹は代えられない

解説

【読み方】
せにはらはかえられない

【意味】
背に腹は代えられないとは、大事なことのためには、他のことを犠牲にするのはやむを得ないというたとえ。

【注釈・由来】
背中は背骨や肋骨で守られているため、少しの傷くらいであれば生命に影響はないが、守るものがなく五臓六腑がおさまっている腹は、傷つけられれば生命に関わることから、大切なこと(腹)のためには多少の損害(背中への傷)はやむを得ないことをいう。
「背」を他者、「腹」を自分自身に見立てて、切羽詰った状況では他を省みる暇などないという意味でも用いられる。

【出典】

【例文】
・これ以上借金は増やしたくなかったが、背に腹は代えられない。多少金利が高くても、再生のために資金を借りよう。
・どうにも資金繰りができない以上、背に腹は代えられない。先祖から受け継いだ土地を売って、運転資金に回そう。
・背に腹は代えられない状況だから、君たちの相手をしている余裕はない。

【注意】
「背を腹に代えられない」というのは誤り。

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