いざ鎌倉の解説
【読み方】
いざかまくら
【意味】
いざ鎌倉とは、さあ大変だ、一大事が起こった、という気持ちを込めて使う言葉。
【注釈・由来】
鎌倉時代、幕府に一大事が起きると、諸国の武士たちは鎌倉へ招集され、「いざ鎌倉」と馳せ参じなくてはならなかったことから。
謡曲『鉢木』にある、佐野源左衛門常世が家に泊めた旅の僧に「鎌倉に一大事が起こったなら、一番乗りに馳せ参ずる」と覚悟の上で語った話が由来とされる。
【出典】
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【例文】
・いざ鎌倉という事態に備えて、いつでも動ける準備をしておかねばならない。
・火災の連絡が入り、消防団の父はいざ鎌倉と家を飛び出した。
・高熱を出していたため、いざ鎌倉という時に駆けつけられず、歯がゆい思いをした。
【注意】
ただ単に「鎌倉へ行く」という使い方は、用法としては誤り。
誤用例 「いざ鎌倉だ、この連休を鎌倉旅行で満喫しよう」
一大事が起こったときであっても、馳せ参じるという意味を込めず、逃げ出すときなどに使うのは誤り。
誤用例 「快晴だった山の天気が大嵐に変わると知って、いざ鎌倉と一目散に逃げたよ」
いざ鎌倉の関連語
【類義語】
すわ鎌倉
【対義語】
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【英語のことわざ】
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