踏んだり蹴ったりの解説
【読み方】
ふんだりけったり
【意味】
踏んだり蹴ったりとは、重ね重ねひどい目にあうことのたとえ。また、何度もひどい目にあうことのたとえ。
【注釈・由来】
ひどい目にあうのに「踏まれたり蹴られたり」ではなく、「踏んだり蹴ったり」と言うのは、元々、痛めつけたりする側の行為を表す言葉だったからである。
何度もひどい目にあわせている様子を客観的に言うと「あれは踏んだり蹴ったりだな」となり、ひどいことが重なる意味のみで、する側される側の区別がない表現になるため、ひどい目にあう側も「踏んだり蹴ったり」と言うようになった。
【出典】
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【例文】
・妻には愛想を尽かされ、親には勘当され、会社をクビになり、踏んだり蹴ったり殴ったりの人生だ。
・上司から踏んだり蹴ったりな目にあわされた彼は、会社を辞める覚悟をした。
・新年早々、踏んだり蹴ったりで、今年一年が思いやられる。
【注意】
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踏んだり蹴ったりの関連語
【類義語】
泣きっ面に蜂/痛い上の針/傷口に塩を塗る/痛む上に塩を塗る/弱り目に祟り目/落ち目に祟り目/病む目につき目/鬼は弱り目に乗る/こけた上を踏まれる/瘤の上の腫れ物/転べば糞の上/転んだ上を突き飛ばす/損して恥かく/頼む木の下に雨漏る/不幸は単独では来ない/痩子に蓮根/病み足に腫れ足/弱身につけこむ風の神/一難去ってまた一難
【対義語】
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【英語のことわざ】
・Put not fire to fire.(火に火を加えるな)