棒に振るの解説
【読み方】
ぼうにふる
【意味】
棒に振るとは、これまでの努力や苦労、得たものを無駄にすることのたとえ。
【注釈・由来】
魚や青物を天秤棒に担いで売り歩くことを「棒手振り(ぼてふり)」といい、棒手振りにして売り払い全て無くなるの意味から。また、棒手振りは全て売り払っても、あまり利益が上がらないことから、その様子にたとえたなどといわれるが、これらは似た言葉から作られた俗説と考えられている。
俳諧や狂歌などで作に点をつける際、駄作に線を引くことを「棒になる」と言い、「棒に振る」と同様の意味でも使われているため、この「棒になる」が転じて「棒に振る」になった説の方が信憑性は高い。
「棒に」の「に」は、手段をあらわす格助詞。
【出典】
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【例文】
・今日までの三年間を棒に振るようなことをするのか。
・薬物に手を出せば、間違いなく人生を棒に振ることになる。
・この程度のことで棒に振るとは思っていなかったのだろう。
【注意】
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棒に振るの関連語
【類義語】
棒になる/水泡に帰する/水の泡/無駄骨を折る/画餅に帰す
【対義語】
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【英語のことわざ】
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