千金の珠は必ず九重の淵の而も驪龍の頷下に有りの解説
【読み方】
せんきんのたまはかならずきゅうちょうのふちのしかもりりょうのがんかにあり
【意味】
千金の珠は必ず九重の淵の而も驪龍の頷下に有りとは、貴重な物は容易には得られず、非常な危険を冒さなければならないことのたとえ。
【注釈・由来】
「九重の淵」は、深い淵。
「驪龍」は、黒色の竜。
「頷下」は、あごの下の意味。
貴重な千金の珠は、深い淵の中に住む黒竜のあごの下にあり、その黒竜が眠っている隙でなければ得るのは難しいことから。
【出典】
『荘子』
【例文】
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【注意】
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千金の珠は必ず九重の淵の而も驪龍の頷下に有りの関連語
【類義語】
驪竜頷下の珠/頷下の珠/虎穴に入らずんば虎子を得ず/危ない橋も一度は渡れ/危ない所に登らねば熟柿は食えぬ
【対義語】
棚から牡丹餅/君子危うきに近寄らず/命あっての物種/石橋を叩いて渡る
【英語のことわざ】
・Nothing venture, nothing have.(何の冒険もしなければ何も得られない)
・The more denger the more honour.(危険が大きくなるほど名誉も大きくなる)