切磋琢磨の解説
【読み方】
せっさたくま
【意味】
切磋琢磨とは、学問、技芸、道徳などをみがき上げることのたとえ。また、志を同じくする仲間同士が励まし合い、競い合って向上することのたとえ。
【注釈・由来】
切磋琢磨は、衛の武公を称える際に、細工師の技工や作られた細工品にたとえた言葉に由来する。
切磋の「切」は骨や象牙を切ることで、「磋」はそれらを磨くこと。
琢磨の「琢」は玉や石を打ち叩くこと、「磨」は磨くこと。
『詩経・衛風・淇奥』に「切するが如く磋するが如く、琢するが如く磨するが如く」とある。
「切瑳琢磨」とも書く。
【出典】
『詩経』
【例文】
・彼らは幼少時代からの親友で、学生の頃から互いに切磋琢磨して学問に励んできた。
・切磋琢磨できる仲間がいることは、とても幸せなことです。
・メンバー同士が切磋琢磨することで、優勝することができました。
【注意】
「切歯扼腕」と混同して「切歯琢磨」というのは誤り。
切磋琢磨の関連語
【類義語】
砥礪切磋/切磋/琢磨
【対義語】
-
【英語のことわざ】
・To make friendly rivalry like David and Jonathan.(ダビデとヨナタンのように仲良く競い合う) ※ダビデもヨナタンも聖書に登場する唯一無二の親友で、互いに競い合って向上していくというたとえ。
【分類】
・人間関係 > 友人・仲間・付き合い
・学問・才能・能力 > 学問・技芸