窮鼠猫を噛むの解説
【読み方】
きゅうそねこをかむ
【意味】
窮鼠猫を噛むとは、絶体絶命の窮地に追い詰められれば、弱い者でも強い者に逆襲することがあるというたとえ。
【注釈・由来】
猫に追い詰められて逃げ場を失ったネズミは、必死で猫に噛みつくことがあるということから。
『塩鉄論・詔聖』に「死して再びは生きずとなれば、窮鼠も狸を噛む」とあり、ここでの狸は、山猫か野猫のことと思われる。
【出典】
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【例文】
・窮鼠猫を噛むこともあるから、追い詰め過ぎるとかえって危険だ。
・あまりのひどい仕打ちに、窮鼠猫を噛むということもある。権力を振りかざしてばかりいると、いつか反撃されるだろう。
・追い詰められた彼は、窮鼠猫を噛むように相手に襲いかかった。
【注意】
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窮鼠猫を噛むの関連語
【類義語】
窮鼠狸を噛む/窮鼠反って猫を噛む/禽も苦しめば車を覆す/鳥窮すれば則ち啄む/窮魚奔鯨を餌とす/鼠窮して猫を噛み人貧しゅうして盗みす/鼬の最後っ屁/窮寇は追うことなかれ
【対義語】
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【英語のことわざ】
・A baited cat may grow as fierce as a lion.(犬にけしかけられれば猫もライオンのように荒々しくなる)
・Despair makes cowards courageous.(絶望は臆病者を勇敢にさせる)