外面如菩薩内心如夜叉の解説
【読み方】
げめんにょぼさつないしんにょやしゃ
【意味】
外面如菩薩内心如夜叉とは、外見はやさしく穏やかに見えるが、心の中は邪悪で恐ろしいというたとえ。多く女性にいう。
【注釈・由来】
「菩薩」とは、仏の慈悲の心で衆生を導く者のこと。
「夜叉」とは、残忍な鬼神のこと。
「如し」は、「~のようだ」の意味。
女性の顔はいかにもやさしくおとなしい菩薩のように見えるが、心の中は悪魔のように険悪で恐ろしいところがあるということ。
仏教の経文から出たもので、女性は仏道修行の妨げになることを戒めていった。
『華厳経』に「外面菩薩に似、内心夜叉の如し」とある。
【出典】
『華厳経』
【例文】
連続保険金殺人事件の犯人は、犯行に似つかわしくない美しく柔和ないでたちだった。あんな女性が金目当てに何人もの男性を殺害するとは、まさに外面如菩薩内心如夜叉だ。
【注意】
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外面如菩薩内心如夜叉の関連語
【類義語】
外面似菩薩内心如夜叉/外面は菩薩の如く内心は夜叉の如し/美人というも皮一重/あの声で蜥蜴食らうか時鳥/顔と心は裏表/顔と心は雪と墨/顔に似ぬ心/人面獣心/人は見かけによらぬもの
【対義語】
鬼面仏心
【英語のことわざ】
Beads in the hand and the devil in capuche.(手には数珠、頭巾の中には悪魔)