小人閑居して不善をなす

小人閑居して不善をなすの解説

【読み方】
しょうじんかんきょしてふぜんをなす

【意味】
小人閑居して不善をなすとは、小人物が暇を持て余すと、とかく悪事に走りやすいということ。

【注釈・由来】
「小人」は「君子」に対する語で、教養や人徳のない人、つまらない人のこと。
「閑居」とは、暇を持て余し何もせず日々を過ごすことで、本来は「間居」と書くが、現代では「閑居」が一般的。
『大学』に「小人間居して不善を為せば、至らざる所なし」とある。

【出典】
『大学』

【例文】
・小人閑居して不善をなすというが、仕事を辞めてからというもの彼は毎日競馬場通いをしている。
・小人閑居して不善をなすというように、彼に暇を与えると、ろくなことにはならないよ。
・小人閑居して不善をなすもので、あそこの店主は客が来ないと、SNSに客や他の店の悪口を書いて余計に信用を失っている。

【注意】
「小人」を「しょうにん」と読んだり、「不善」を「不全」と書くのは誤り。

小人閑居して不善をなすの関連語

【類義語】
暇あれば瘡搔く/暇ほど毒なものはない/何もしないのは悪事をなすことになる

【対義語】

【英語のことわざ】
・Idleness is the mother of all evil.(怠惰は諸悪の母である)
・An idle brain is the devil’s workshop.(怠け者の頭は悪魔の仕事場である)
・By doing nothing we learn to do ill.(何もしないでいる人は悪事をはたらくようになる)

【索引語】
小人閑居不善なす

【分類】
人生・社会 > 不正
学問・才能・能力 > 愚か・能力がない
状態・程度 >

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