水清ければ魚棲まずの解説
【読み方】
みずきよければうおすまず
【意味】
水清ければ魚棲まずとは、あまりに清廉すぎる人は、かえって人に親しまれず孤立してしまうことのたとえ。
【注釈・由来】
あまりにも水が清く澄んでいると、魚の餌になるプランクトンも繁殖しないし、魚が隠れることができないので棲みつかないことから。
『孔子家語』入官には「水至清即無レ魚、人至察則無レ徒(水が清らかすぎれば魚が住まないし、人が潔白すぎれば仲間ができない)」とある。
「水清ければ魚住まず」とも書く。
【出典】
『孔子家語』入官
【例文】
・水清ければ魚棲まずというもので、彼は高潔な人であるにも関わらず友人がなかなかできないようだ。
・水清ければ魚棲まずというように、少しくらい砕けたところはあったほうがいい。
・あまり潔癖すぎると水清ければ魚棲まずで、誰も近寄って来なくなる。類は友を呼ぶというように、人は自分と似た人を友にするものだ。
【注意】
水中で生きている魚(うお)も「さかな」と読むようになってはいるが、この句に関しては語呂が悪くなるため、「さかな」と読むことはない。
水清ければ魚棲まずの関連語
【類義語】
清水に魚棲まず/水至って清ければ則魚無し/水清ければ大魚なし/木 、直なれば蔭なし/曲がらねば世が渡られぬ/人と屏風は直ぐには立たず/商人と屏風は曲がらねば立たぬ/屏風と商人は直ぐには立たぬもの/石上五穀を生ぜず/人至って賢ければ友なし
【対義語】
-
【英語のことわざ】
・A clear stream is avoided by fish.(水清ければ魚棲まず)