鶴の一声の解説
【読み方】
つるのひとこえ
【意味】
鶴の一声とは、大勢で議論しているときに、否応なしに従わせるような有力者・権威者の一言。
【注釈・由来】
鶴は首が長く、周囲を威圧するように甲高い声で鳴くことから。
元々は「雀の千声鶴の一声」と言っていたものが、「鶴の一声」のみで騒然とした状況を一瞬で静める一言を表すようになった。
【出典】
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【例文】
・会長の鶴の一声でようやく方針が決まった。
・社長の鶴の一声で決まったことだが、いまだ反対意見も根強く残っている。
・今回のトラブルの発端は、思えばオーナーの鶴の一声からだった。
【注意】
「一声」を「いっせい」と読まない。
「鶴の一言」とは言わない。
鶴の一声の関連語
【類義語】
雀の千声鶴の一声/禽鳥百を数うる/禽鳥百を数うると雖も一鶴に如かず/百星の明は一月の光に如かず/衆愚の諤諤たるは一賢の唯唯には如かず
【対義語】
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【英語のことわざ】
・A king’s word is more than another man’s oath.(国王の言葉は他の人の誓いにまさる)