風が吹けば桶屋が儲かるの解説
【読み方】
かぜがふけばおけやがもうかる
【意味】
風が吹けば桶屋が儲かるとは、あることが原因となって、意外なところに影響が及ぶことのたとえ。また、当てにならないことを期待するたとえ。
【注釈・由来】
大風が吹くことで、桶屋が儲かる因果関係をいった昔話から出た言葉。
風が吹けば砂埃のために目を病む人が多くなり、目を病んで失明すれば三味線で生計を立てようとする人が増える。
三味線の胴に張る猫の皮の需要が増えれば、猫の数は減り、猫が捕まえる鼠の数が増える。
鼠は桶をかじるから桶がよく売れるようになり、桶屋が儲かって喜ぶというもの。
【出典】
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【例文】
・あの企業が一部上場したときは他人事のように思っていたが、風が吹けば桶屋が儲かるで、今は自分の会社も黒字になった。
・風が吹けば桶屋が儲かる方式で、あの会社は大儲けしたらしい。
・風が吹けば桶屋が儲かることを期待したが、どうやら風向きが変わったようだ。
【注意】
「風」を直接影響が及ぶようなところへの「追い風」の意味で使うのは誤り。
誤用例 「風が吹けば桶屋が儲かるというが、学生たちの間で流行したおかげで、我が社の製品の発注が激増した」
風が吹けば桶屋が儲かるの関連語
【類義語】
風が吹けば桶屋が喜ぶ/大風が吹けば桶屋が儲かる/大風が吹けば桶屋が喜ぶ/風が吹いたによって箱屋
【対義語】
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【英語のことわざ】
・It’s an ill wind that blows nobody any good.(誰のためにもならない風は吹かない)