夜目遠目笠の内の解説
【読み方】
よめとおめかさのうち
【意味】
夜目遠目笠の内とは、夜見る時や遠くから見る時、笠の下からちらりと見える時、女性は一番美しく見えるものだ。
【注釈・由来】
夜の暗がりや遠くから見た時はぼんやりとし、笠をかぶっていればはっきり見えない。
よく見えないものには期待をしてしまい、実際よりずっと美しいものに仕立ててしまうものだということ。
夜目、遠目、笠の内のいずれか一つの状況に当てはまった場合にもいう。
また、ぼんやりとしていてよく分からない状態も、これに当てはまる。
『上方いろはかるた』の一つ。
【出典】
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【例文】
ひとりバーのカウンターでお酒を飲んでいる女性を見かけると、ついつい声をかけてしまう。酔っているせいもあるのだろうが、若くてもそうじゃなくても、みんな美人に見える。夜目遠目笠の内というからね。
【注意】
「夜目遠目傘の内」と書くのは誤り。
夜目遠目笠の内の関連語
【類義語】
夜目遠目笠の下/遠目山越し笠の内/夜目遠目笠を脱げ/夜目には牛の毛も白い/夜はすべての猫が灰色に見える
【対義語】
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【英語のことわざ】
・Choose neither women nor linen by candle-light.(女性もリンネル製品もろうそくの光の下では選ぶな)
・Hills are green far away.(遠くの山は青い)