立っている者は親でも使えの解説
【読み方】
たっているものはおやでもつかえ
【意味】
立っている者は親でも使えとは、忙しい時には、誰でもよいから手の空いている者に頼むのがよいということ。また、立っている人(特に目上の人)に用を頼む時に、言い訳として使う。
【注釈・由来】
「親でも」は、「誰でもよい」を強調したもの。
普通は座っている者より、立っている者の方が、忙しくしているように考えられるが、農業では、しゃがんで作業をすることが多く、立っているのは腰を伸ばすなどして休息をとっている者になるため、自分よりも忙しくない相手に頼むことを表していると思われる。
【出典】
-
【例文】
立っている者は親でも使えとばかりに、息子から次々と用を頼まれた。
【注意】
「立っている時は親でも使え」というのは誤り。
立っている者は親でも使えの関連語
【類義語】
黙っていたら親でも使え/居仏が立ち仏を使う/立って居れば仏でも使う/入れ物と人はある物使え/ねまり地蔵は立ち地蔵を使う/ねまり仏は立ち仏使う
【対義語】
立ち仏が居仏を使う
【英語のことわざ】
・Need makes the old wife trot.(必要は老婆をも走らす)