井の中の蛙の解説
【読み方】
いのなかのかわず
【意味】
井の中の蛙とは、知識、見聞が狭いことのたとえ。また、それにとらわれて広い世界があることに気づかず、得意になっている人のこと。
【注釈・由来】
小さな井戸の中に住む蛙は、大きな海があることを知らないという意から、物の見方や考えが狭いことを批判する場合に多く使われる。
『荘子・秋水』に「井蛙は以て海を語るべからざるは、虚に拘ればなり(井戸の中の蛙に海の話をしても通じないのは、蛙が井戸という狭い場所にとらわれているから)」とある。
「井の中のかえる」ともいう。
【出典】
『荘子』
【例文】
・自分が井の中の蛙だとも気づかず、恥ずかしい奴だ。
・井の中の蛙にならないよう、専門外の人との交流も必要です。
・過疎地に住んでいると、どうしても井の中の蛙になってしまう。
【注意】
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井の中の蛙の関連語
【類義語】
井の中の蛙/井底の蛙/井戸の蛙/坎井の蛙/井蛙/井の中の蛙大海を知らず/井の内の蛙大海を知らず/井蛙の見/どぶの内の蛙大海を知らず/井蛙は以て海を語るべからず/大海知らぬ井の蛙/池の魚大海を知らず/井戸の鮒/天水桶の孑孑/尺沢の鯢/夏の虫氷を知らず/夏の虫氷を笑う/夏虫疑氷/夏虫氷を疑う/火の粉見ず/醯鶏甕裏の天/沓の蟻、冠を嫌う/管を以て天を窺う/針の穴から天を覗く/葦の髄から天井を覗く/夜郎自大/遼東の豕/己を知って他を知らぬ/唯我独尊
【対義語】
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【英語のことわざ】
・The frog in the well knows nothing of the great ocean.(井の中の蛙大海を知らず) ※20世紀初頭に英訳されたことわざ。
・He that stays in the valley shall never get over the hill.(谷の中に住み続ける者は、決して山を越えることはない)