ごまめの歯ぎしりの解説
【読み方】
ごまめのはぎしり
【意味】
ごまめの歯ぎしりとは、実力のない者が、いたずらに苛立ったり悔しがったりすること。また、そのように悔しがってみても、ほとんど影響を及ぼさないことのたとえ。
【注釈・由来】
ごまめ(鱓)が歯ぎしり(歯軋り)をして悔しがったところで、何も影響を及ぼさないことから。
「ごまめ」は小さなカタクチイワシを素干しにしたもので、イワシは漢字で「鰯」と書くように弱い魚で、それが干されているのであるから、実力がない者が何もできないさまを「ごまめ」にたとえられている。
また、「ごまめ」は目を見開いて歯を食いしばっているように見えることから、「歯ぎしり」とたとえたのであろう。
【出典】
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【例文】
・あんな政策が可決されるなんてどうかしている。今の政治家たちは本当に実力のない者ばかりだとは思うが、自分がこう言っていることは、所詮、ごまめの歯ぎしりだということもわかっている。
・いくら騒ぎ立てたところで鱓の歯ぎしりに過ぎないが、なんとも腹の立つことだ。
・正論が通らないからといって、ごまめの歯ぎしりはみっともないから、自分自身に実力をつけるしかない。
【注意】
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ごまめの歯ぎしりの関連語
【類義語】
石亀の地団駄/切歯扼腕/嘴を鳴らす/地団駄を踏む
【対義語】
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【英語のことわざ】
・To no more purpose than to beat your heels against the ground.(かかとで大地を蹴るのと同様にやりがいがない)