完膚無きまで

完膚無きまでの解説

【読み方】
かんぷなきまで

【意味】
完膚無きまでとは、無傷の部分がないほどに。徹底的に。残るところなく。

【注釈・由来】
「完膚」とは、傷のない完全な皮膚のこと。
無傷なところが無いほど徹底的にやり込められるさまをいう。
唐の王朝に反乱を起こした蒋鎮が同僚の劉廼を自分の味方にしようとしたが、口がきけないふりを装って返答しなかった劉廼に、蒋鎮は全身に灸をすえて皮膚を焼いてやけどを負わせたという故事に由来する。

【出典】
『唐書』

【例文】
・先輩と議論したが、完膚無きまでにやっつけられた。まだまだ私も修行が足りないようだ。
・完膚無きまでに論破され、主張する自信を失ってしまった。
・自分に歯向かう者を許さない彼は、相手を完膚無きまでに叩きのめす。

【注意】
好ましい結果となる場合に使うのは誤り。
誤用例 「先生に完膚無きまで徹底的に治療してもらったおかげで、すっかり病気も良くなりました」

完膚無きまでの関連語

【類義語】

【対義語】

【英語のことわざ】

【索引語】
完膚無いまで

【分類】
人間関係 > 勝敗
評価・評判 > 完璧な

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