無用の用

無用の用の解説

【読み方】
むようのよう

【意味】
無用の用とは、役に立たないと思われているものが、実際は大きな役割を果たしているということ。

【注釈・由来】
無用は「役に立たないもの」の意味。
役に立たないように見えるものでも、かえって役に立つこともある。
この世に無用なものは存在しないという教え。

『老子』には「埴をうちて以て器を為る。その無に当たりて器の用有り(粘土をこねて器を作る。器の中にある空間は一見無用に見えるが、その空間があるから器が作れるのだ)」。
『荘子』には「人は皆有用の用を知るも、無用の用を知る莫きなり(人はみんな明らかに役立つものの価値は知っているが、無用に見えるものが人生において真に役立つものだとは知らない)」とある。

【出典】
『老子』『荘子』

【例文】
無用の用ということもあるのだから、役立たないと決めつけて、安易に捨てないでくれ。

【注意】

無用の用の関連語

【類義語】
不用の用/山中不材の類木/山中の木/無駄方便

【対義語】

【英語のことわざ】

【索引語】
無用

【分類】
生活・暮らし > 金銭・損得

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