雨垂れ石を穿つの解説
【読み方】
あまだれいしをうがつ
【意味】
雨垂れ石を穿つとは、どんなに小さな力でも、根気よく続けていればいつか成果が得られるということのたとえ。
【注釈・由来】
「穿つ」は、穴をあける、掘るという意味。
軒下から落ちるわずかな雨垂れでも、長い間同じ所に落ち続ければ、ついには硬い石に穴をあける意味から。
『漢書・枚乗伝』に「泰山の霤は石を穿ち、単極の航は幹を断つ」とある。
【出典】
『漢書』
【例文】
・雨垂れ石を穿つで、三十年かけてようやくこの事業を成し遂げることができた。
・少しでもいいから毎日続けていれば、雨垂れ石を穿つように成長していきます。
・雨垂れ石を穿つという思いで、努力し続けた甲斐がありました。
【注意】
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雨垂れ石を穿つの関連語
【類義語】
雨垂れに石窪む/泰山の霤は石を穿つ/点滴石を穿つ/水滴石を穿つ/小水石を穿つ/松の雫に砂窪む/釣瓶縄井桁を断つ/人跡繁ければ山も凹む/継続は力なり/塵も積もれば山となる/斧を研いで針にする/金輪際の玉も拾えば尽きる/愚公移山/愚公、山を移す/ローマは一日にして成らず/石に立つ矢/思う念力岩をも通す/一念岩をも通す/蟻の思いも天に届く/蚤の息さえ天に昇る/鉄杵を磨く/為す者は常に成り、行う者は常に至る
【対義語】
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【英語のことわざ】
・Constant dripping wears away the stone.(たえず垂れ落ちる滴は石にさえ穴をあける)