火のない所に煙は立たぬの解説
【読み方】
ひのないところにけむりはたたぬ
【意味】
火のない所に煙は立たぬとは、まったく根拠のない所にうわさは立たない。うわさが立つからには、必ずその原因となる事柄があるはずであるというたとえ。
【注釈・由来】
煙が立つ所には、必ず火があるというところから。
元々は西洋のことわざで、幕末から明治後期に英語の「There is no smoke without fire.」などから入った。
さまざまな形で翻訳されたのち、昭和初期頃に「火のない所に煙は立たぬ」でほぼ定着した。
【出典】
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【例文】
・本人は否定しているが、火のない所に煙は立たないものだ。
・噂通りではないと思うが、火のない所に煙は立たないから、何らかの繋がりはありそうだ。
・火のない所に煙は立たぬものだが、今回ばかりは噂の出どころが怪しいから、事実ではないかもしれない。
【注意】
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火のない所に煙は立たぬの関連語
【類義語】
煙あれば火あり/煙の譬え/無い名は呼ばれず/影もないのに犬は吠えぬ/飲まぬ酒には酔わぬ/涸れ池の堤は切れぬ/物が無ければ影ささず/蒔かぬ種は生えぬ
【対義語】
根がなくとも花は咲く
【英語のことわざ】
・There is no smoke without fire.(火のない所に煙は立たぬ)