人を見て法を説けの解説
【読み方】
ひとをみてほうをとけ
【意味】
人を見て法を説けとは、人に何かを説いたり諭したりするときは、相手の性格や気質を考慮して、適切な言い方をすることが必要だという教え。
【注釈・由来】
釈迦が仏法を説くにあたり、相手の気質や状況などを考えて、それぞれにあったやり方で行ったという説話から。
「にんを見て法を説け」ともいう。
【出典】
『法華経‐方便品』
【例文】
人を見て法を説けで、彼に言った言葉を彼女にも言ったら、彼女はやる気を出すどころか落ち込んでしまった。
【注意】
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人を見て法を説けの関連語
【類義語】
座を見て法を説け/座を見て経を読め/機に因って法を説く/機に因って方便を説く/根器に従って法を説く/色を見て灰汁をさせ/詩人にあらざれば以て詩を献ずる莫れ/甲の薬は乙の毒/人見て使え
【対義語】
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【英語のことわざ】
・Cleave the log according to the grain.(木目に応じて丸木を割れ)
・All meat pleases not all mouths.(すべての肉がすべての人の口に合うわけではない)
・Beware what and to whom you speak.(話の内容と話しかける相手に注意せよ)