捕らぬ狸の皮算用の解説
【読み方】
とらぬたぬきのかわざんよう
【意味】
捕らぬ狸の皮算用とは、手に入るかどうかもわからない不確かなものに期待をかけて、ああだこうだと計画をねることのたとえ。
【注釈・由来】
「算用」とは、金銭の額や物の数量を計算するという意味。
まだ狸も捕らえていないうちから、狸の皮を売って儲ける計算をすることから。
狸の皮は防寒着として、昔は高く売られていたらしい。
「取らぬ狸の皮算用」とも書く。
【出典】
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【例文】
・来年のお年玉をあてにしてゲーム機を買うだなんて、捕らぬ狸の皮算用というものよ。
・取らぬ狸の皮算用で、店のオープン前からフランチャイズ展開をすることばかり考えている。
・いつも捕らぬ狸の皮算用だから、彼の言うことは話半分に聞いているよ。
【注意】
「捕らぬ狸の革算用」と書くのは誤り。
捕らぬ狸の皮算用の関連語
【類義語】
皮算用/儲けぬ前の胸算用/穴の狢を値段する/穴の狢を値打ちする/山の兎に値を付ける/山も見えざる胸算用/飛ぶ鳥の献立/空飛ぶ雁を吸い物に当てる/沖な物あて/沖のはまち/皮を売る前に熊を捕らえよ/卵を見て時夜を求む/生まれぬ前の襁褓定め/海も見えぬに船用意/長範があて飲み/机上の空論
【対義語】
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【英語のことわざ】
・Catch the bear before you sell its skin.(毛皮を売る前に熊を捕らえよ)
・Don’t count your chickens before they are hatched.(卵がかえらないうちから雛鳥の数を数えるな)